掲載

経済産業省・NEDO「GENIAC-PRIZE」の
国産基盤モデル開発事業者リストに掲載

経済産業省とNEDOが実施する、懸賞金と計算リソースを合わせて総額約10億円のプログラム「GENIAC-PRIZE」で、応募者が利用できる国産基盤モデルの公式リストに、当社の軽量OCR基盤モデル「Baberu OCR」が加わりました。NTT、NEC、富士通、Preferred Networksなど、日本の基盤モデル開発を担う32事業者のひとつとして掲載されています。

GENIAC-PRIZE 国産基盤モデル開発事業者リスト掲載を示すバナー。日の丸を思わせる赤い円と格子模様
GENIAC-PRIZE「国産基盤モデル開発事業者リスト」(2026年8月5日公開)に掲載されました

株式会社GENSHI AI(本社:東京都千代田区、代表取締役:長嶋 大地、以下「GENSHI AI」)は、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」の「国産基盤モデル開発事業者リスト」(2026年8月5日公開)に掲載されました。当社が自社開発した軽量OCR基盤モデル「Baberu OCR」を、GENIAC-PRIZEの応募者が課題解決に利用できるようになります。

GENIAC-PRIZEについて

GENIAC-PRIZEは、AIの社会実装を加速するために経済産業省とNEDOが実施する、NEDO懸賞金活用型プログラムです。国内のAI開発力底上げを目的としたGENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)プロジェクトの一環として、審査を経て成果に応じた懸賞金を授与する方式で、次の2つのテーマを募集しています。

  • テーマ1:エッセンシャルワーカーの人手不足解消に資するAI活用(懸賞金総額 約6.3億円)
  • テーマ2:フィジカルAI向け開発者育成・学生対象(懸賞金 約3,000万円+最大4億円相当の計算リソース提供)

NEDOの発表では、懸賞金と計算リソースの提供を合わせた規模は総額約10億円にのぼります。

応募にあたっては、国産基盤モデル開発事業者リストに掲載された事業者の基盤モデルを使用することが条件になっています。つまりこのリストは、GENIAC-PRIZEという国の事業で「課題解決に使ってよい」とされた国産基盤モデルの一覧です。

月桂樹をあしらった GENIAC-PRIZE のロゴ
GENIAC-PRIZE ロゴ(出典:GENIAC-PRIZE 公式サイト)

国産基盤モデル開発事業者リストについて

2026年8月5日付で公開されたリストには、32の事業者が掲載されています。NTT(tsuzumi)、NEC(cotomi)、富士通(Takane)、Preferred Networks(PLaMo)、ELYZA、楽天グループといった企業に加え、東京大学、東京科学大学・産業技術総合研究所(Swallow)、国立情報学研究所(LLM-jp)などの大学・研究機関が並びます。

GENSHI AIは2025年11月の設立です。設立から1年に満たないスタートアップですが、フルスクラッチで開発した自社モデルで、この32者のひとつに名を連ねました。

掲載モデル「Baberu OCR」

リストに掲載された当社のモデルは、日本語の文字認識に特化した軽量OCR基盤モデル「Baberu OCR」です。リストには次のように記載されています。

軽量でローカル動作を前提とした国産の視覚言語モデル(VLM)・OCRモデルを開発しています。大規模モデルからの蒸留と文字単位設計により、115Mの小型モデルで8倍規模のモデルに匹敵する認識精度を実現しました。縦書き・全角半角混在・稀少漢字・多言語混在など日本語特有の難しいレイアウトに強く、GPU不要でオフライン動作します。

パラメータ数は115M(1.15億)。ONNX形式で121MBに収まり、GPUのない普通のPCでも動きます。日本語のほか中国語と英語を1つのモデルで扱い、14,630種の文字を1文字ずつ出力する設計にしたことで、縦書きや効果音のような崩れやすいテキストにも対応しました。日本語ベンチマーク(Manga109-v2026)では、蒸留元である教師モデルを上回る認識精度を確認しています。

モデルはApache-2.0ライセンスでHugging Faceに公開しており、商用利用を含めてどなたでも利用できます。

GENIAC-PRIZE応募者の皆さまへ

GENIAC-PRIZEへの応募を検討されているチームは、Baberu OCRを課題解決に組み込めます。紙の帳票や現場の掲示物など、日本語の文字を読む工程をローカル環境だけで完結させたい場合に向いています。

モデルの技術的な質問や、用途に合わせた調整のご相談は、リスト記載の窓口([email protected])またはお問い合わせフォームまでご連絡ください。

代表コメント

代表取締役 長嶋 大地

Baberu OCRは、大きな計算資源を持たない当社が、設計の工夫で勝負すると決めて作ったモデルです。115Mという小ささで大規模モデルに迫る認識精度を出せたこと、そしてそれが国の事業のリストに載る形になったことを、素直にうれしく思っています。

日本語の文書を読む技術は、データを外に出せない現場でこそ必要とされます。医療がまさにそうです。GENIAC-PRIZEに挑戦する皆さまと一緒に、小さくても実用になる国産モデルの姿を示していきます。

今後について

GENSHI AIは、Baberu OCRに続く日本語特化の視覚言語モデル・音声モデルの開発を進めています。軽量でローカルに動くという方針は変えず、医療をはじめとする機微なデータを扱う現場で使えるモデルを、今後も公開していく予定です。

掲載概要
リスト名
国産基盤モデル開発事業者リスト(JAPANESE FOUNDATION MODEL DEVELOPERS)
公開日
2026年8月5日
実施主体
経済産業省/国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
プログラム規模
懸賞金・計算リソース合計 総額約10億円(NEDO発表)
掲載事業者数
32事業者(当社を含む)
当社掲載モデル
Baberu OCR(115Mパラメータ、フルスクラッチモデル、Apache-2.0)
モデル公開先
huggingface.co/genshiai-daichi/baberu-ocr ↗
プログラム
GENIAC-PRIZE ↗
問い合わせ
[email protected]お問い合わせフォーム

株式会社 GENSHI AI について

GENSHI AI は、医師×エンジニアによる Full-Stack AI Company です。自社モデルの開発から現場への実装までを一気通貫で手がけ、3省2ガイドライン完全準拠のセキュアな環境で、Clinical AI・医療AIモデル開発・企業向けAIソリューションを提供しています。

会社名
株式会社 GENSHI AI(GENSHI AI Inc.)
代表者
代表取締役 長嶋 大地(医師 / 元スタートアップ CTO)
所在地
〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町 1 番地 6-16 ヤマトビル 405
事業内容
医療AI開発(Clinical AI)、医療AIモデル開発受託、企業向けAIソリューション
主要プロダクト
GENSHI Voice(専門用語に強い音声認識)/ MedLocal(完全オフライン医療特化ローカル LLM)
公式サイト
https://genshi.ai