リリース

「GENSHI Voice」iPhone版をApp Storeで公開
― 診察の会話をその場で文字にし、要約・SOAP記録まで1台で

医療用語に強い音声認識「GENSHI Voice」のiPhoneアプリを、2026年9月8日よりApp Storeにて提供開始いたしました。アプリを起動して録音するだけで会話がテキスト化され、複数人の話者も自動で判別・色分けします。長時間の診察でも安定して記録できる「長尺モード」や、AIによる要約・SOAP形式への自動整形、専門用語のカスタム辞書まで、iPhone1台で完結。アプリ本体は無料で、iOS 17.0以降の端末でご利用いただけます。

GENSHI Voice iPhone版の3画面。中央は話者ごとに色分けされたリアルタイム字幕、左はAIが整えたSOAP形式の記録、右は文字起こしをQRコードで書き出す画面
GENSHI Voice iPhone版。収録(中央)、AI整形による SOAP 形式の記録(左)、QR書き出し(右)(実際の画面)

株式会社GENSHI AI(本社:東京都千代田区、代表取締役:長嶋 大地)は、医療現場での利用に特化した音声認識サービス「GENSHI Voice」のiPhoneアプリを、2026年9月8日にApp Storeで公開いたしました。Chrome拡張機能、デスクトップアプリ(Windows / Mac)、Webアプリ・API/SDKに続く、4つ目のプラットフォームとなります。アプリは無料でダウンロードでき、iOS 17.0以降を搭載した端末に対応しています。

PCを開けない現場の記録を、もっとスムーズに

これまでの「GENSHI Voice」は、主にデスクワークなどPCがある環境での利用を前提としていました。

しかし、実際の医療現場では、ベッドサイドでの回診や患者様宅への訪問診療、移動中の申し送りなど、手が塞がっていてPCを開けない場面が数多く存在します。そうした状況下では、どうしても「後から思い出しながらカルテを書く」という負担が生じていました。

今回リリースしたiPhone版は、まさにこうした現場の課題を解決するために開発されました。ポケットからiPhoneを取り出して録音をスタートするだけで、その場の会話が文字になり、診察を終える頃にはカルテの下書きが手元に完成します。

複数人の会話も、自動で話者を判別して色分け

録音中の会話はリアルタイムでテキスト化されます。ご家族が同席する面談など複数人が発言する場面でも、自動的に話者を判別して色分け表示するため、「誰が何を話したか」を一目で振り返ることができます。

録音データとテキストは端末に保存され、後から履歴画面で本文やタイトルを対象に手軽に検索することが可能です。

左は診察の会話を話者ごとに色分けしてリアルタイム表示する収録画面、右は過去の収録を一覧・検索できる履歴画面
収録画面(左)と履歴画面(右)。話者は自動で判別して色分けし、録音は端末に残って後から検索できる(実際の画面)

長時間の診察やカンファレンスでも安定して記録

一般的な音声認識では、録音時間が長くなるにつれて精度が低下しがちです。GENSHI Voiceに搭載した長尺モードは、バックグラウンドで音声を定期的に処理し直すことで、長時間の診察や会議でも途切れることなく最後まで安定した記録を実現します。

画面ロック時や他のアプリを開いている間も録音は継続されます。着信や通信の一時的な切断が起きた場合でも可能な限り自動で再開し、万が一アプリが終了してしまってもそこまでの記録が守られるよう安全に設計されています。

文字起こしから、要約やSOAP形式へAIが自動整形

ただ会話を文字にするだけではなく、医療記録として活用しやすい形に整える機能も備えています。文字起こししたテキストをもとに、AIが以下のような文章を自動生成します。

  • 要約
  • SOAP形式の記録
  • 処方・指示内容の抽出
  • 患者様にお渡しする説明文
  • 英訳

用途に合わせてテンプレートを選べるほか、独自の指示文(プロンプト)を登録することで、各施設や診療科のフォーマットに合わせた記録を作成することも可能です。

左は長尺モード・カスタム辞書・AIテンプレートなどを切り替える設定画面、右はAIが整えたSOAP形式の記録の画面
設定画面(左)と、AI整形でつくった SOAP 形式の記録(右)。長尺モード、カスタム辞書、AIテンプレートを現場に合わせて選べる(実際の画面)

専門用語のカスタム辞書で精度をさらに向上

薬剤名や術式、人名といった誤変換しやすい単語は、カスタム辞書にあらかじめ登録しておくことで、より正確な文字起こしができます。院内特有の専門用語にも柔軟に対応可能です。また、AIによる文章補正の強さも「オフ・標準・高」の3段階から選択できます。

QRコード書き出しで、閉域網の電子カルテにも簡単転送

作成したテキストは、通常のテキストコピーや字幕ファイル(SRT・VTT)での書き出しに対応しています。

さらに、生成した文章をQRコード化して画面に表示する機能も搭載。院内ネットワークが外部と切り離されている(インターネットに繋がっていない)電子カルテ端末でも、QRコードを読み取るだけで直接テキストを入力でき、スムーズな記録移行をサポートします。

左は文字起こし全文をQRコードとして書き出す画面、右は話者分離・AI自動校正・セキュア処理を掲げたログイン画面
QR書き出し(左)とログイン画面(右)。読み取れば、上の文面がそのまま入力される(実際の画面)

医療情報を守る「セキュア処理」対応

医療機関で導入いただく上で欠かせないのがデータセキュリティです。GENSHI Voiceでは、処理を国内で完結させるSecureオプションを提供しており、3省2ガイドラインに準拠した運用が可能です。iPhone版でも設定から「セキュア処理」を選択することで、音声データを保存しない方式で文字起こしを実行できます(生成されたテキストはiPhone端末内に保存されます)。

アカウントひとつで、4つの環境をシームレスに

今回のiPhone版リリースにより、1つのアカウントで4つのプラットフォームをご利用いただけるようになりました。アカウント情報やポイント残高はすべて共通です。

  • iPhoneアプリ ― 診察室やベッドサイド、訪問先など、モバイル環境での手軽な記録に。
  • Chrome拡張機能 ― ブラウザ版電子カルテや問診メモ、メール画面に直接入力。
  • デスクトップアプリ(Windows / Mac) ― オンライン会議や対面でのやりとりをリアルタイム字幕に。
  • Webアプリ・API・SDK ― ブラウザでの即時利用や、自社システムへの組み込みに。

ご利用料金について

アプリのダウンロードは無料です。新規アカウント登録時には約3時間分の無料枠(ポイント)が付与され、クレジットカード登録なしですぐにお試しいただけます。

その後は、使った分だけの従量課金(1時間あたり30円〜)となります。音声を保存しないSecure処理をご利用の場合は1時間あたり70円です。定額で利用したい方向けに、月額1,980円(約30時間分)のプランもご用意しています。専門用語に特化した医療向け音声認識としては、非常に導入しやすい価格帯を実現しました。

代表コメント

代表取締役 長嶋 大地

「私自身、臨床現場で最も負担に感じていたのは、患者様と向き合っている時間ではなく、PCの前に戻ってからカルテを思い出しながら書く時間でした。その時間を少しでも減らしたいという思いから、このiPhone版を開発しました。

ポケットから出して録音するだけで下書きができあがる体験は、日々の診療業務を大きく変えるはずです。長尺モードやQRコード転送など、現場の皆様からいただいたリアルな声から生まれた機能も多数搭載しています。まだ至らない点もあるかと思いますが、ぜひ一度お試しいただき、忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。」

今後の展開

iPhone版はリリース後も、ユーザーの皆様からのご要望をもとに継続的なアップデートを行ってまいります。また、GENSHI Voiceを共に活用し、より良いシステムへと育てていただける医療機関(病院、クリニック、訪問診療、介護施設など)を引き続き募集しております。専門用語辞書の構築や既存システムとの連携など、現場の運用に合わせたサポートも行いますので、ご関心のある方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

iPhone版 提供概要
アプリ名
GENSHI Voice
公開日
2026年9月8日(App Store)
対応OS
iOS 17.0 以降
価格
アプリは無料(文字起こしは従量課金 1時間 ¥30〜 / Secure処理は1時間 ¥70 / 月額プラン ¥1,980〜)
無料枠
新規登録で約3時間分を付与(クレジットカード不要)
言語
日本語
主な機能
リアルタイム文字起こしと話者の自動色分け/長尺モード/AI整形(要約・SOAP形式の記録・処方内容の抽出・説明文・英訳)/カスタム辞書/バックグラウンド録音/テキスト・SRT・VTT・QRコード書き出し/セキュア処理
他の提供形態
Chrome拡張機能 / デスクトップアプリ(Windows・Mac)/ Webアプリ / API・SDK
App Store
https://apps.apple.com/jp/app/genshi-voice/id6794594946 ↗
プロダクトサイト
https://voice.genshi.ai ↗

※ 本アプリは診断、治療その他の医療上の判断を行うものではありません。

株式会社 GENSHI AI について

GENSHI AI は、医師×エンジニアによる医療AI企業です。3省2ガイドライン完全準拠のセキュアな環境で、Clinical AI・医療AIモデル開発・企業向けAIソリューションを提供しています。

会社名
株式会社 GENSHI AI(GENSHI AI Inc.)
代表者
代表取締役 長嶋 大地(医師 / 元スタートアップ CTO)
所在地
〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町 1 番地 6-16 ヤマトビル 405
事業内容
医療AI開発(Clinical AI)、医療AIモデル開発受託、企業向けAIソリューション
主要プロダクト
GENSHI Voice(専門用語に強い音声認識)/ MedLocal(完全オフライン医療特化ローカル LLM)
公式サイト
https://genshi.ai